「施主支給品にして気に入った商品をつけてもらおう!」
今注文住宅を計画されていてそのように考えられている方も多いかと思います。
なかには施主支給品としないほうが良いものもあります。
今回は施主支給品にしないほうがよいものを3つまとめました。
この記事を読んで頂くことで、
- 支給品はそこまで考えて選ばないといけないんだ!
- こんなリスクがあるなら違うものを支給品にしよう!
と思って頂けると思います。
ぜひ本記事にまとめてあることを参考に支給品選びを進めてみてください。
注文住宅で施主支給品に向いていないもの3選
エアコン
なぜ、エアコンを支給品としておすすめしないか。
それは、
不具合が起きた時の原因が分からない。
からです。
もし、エアコンが動かなくなってしまった場合原因としては、
- エアコン本体の不具合
- 配管の不具合
- 室外機の不具合
などが考えられます。
不具合が起きた場合、専門業者での調査が必要となります。
そうすると誰に調査してもらいますか?
- 取付をお願いしたハウスメーカー?
- エアコンを購入した家電量販店?
どちらに連絡するか迷ってしまいますよね。
ハウスメーカーや家電量販店にまとめてお願いしていればこの迷いは生まれません。
また、どちらかに依頼した結果、原因が自分たち(ハウスメーカーor家電量販店)の責任の範囲外であれば調査費用を請求される可能性が高いです。
私も住宅の現場監督をしており引渡しの際にはトラブル対応の内容によっては費用が発生する事をお伝えしております。
実際に私の両親はエアコンが突然つかなくなり家電量販店に修理を依頼したところエアコンに問題はなくブレーカーが落ちていただけでした。。。そして調査費用をお支払いすることに。。。
一例として挙げましたが、ケースは違いますが実際に人に動いてもらうと金銭が発生してしまいます。
このようなことからエアコンの支給品は避けるのがよいです。
食洗器
海外製の食洗器(BOSH等)を支給品としてご提供頂く場合もあります。
例えば食洗器を動かしていて水漏れが発生したとします。
その場合どちらへ連絡しますか?
- 取付をお願いしたハウスメーカー?
- 購入した家電量販店?
エアコンと同様この問題に直面します。
調査の費用請求についてもエアコンと同様の可能性があります。
また、海外製品の場合、製品に不良があった場合部品の調達などに時間がかかる可能性があり、使えるようになるまでに時間がかかる可能性もあります。
そのあたりも考慮してメーカー選択をするのをお勧めします。
洗面台
こちらも不具合が起きた時の懸念事項はエアコンや食洗器と同様の事が考えられます。
また、洗面台はお水・お湯の配管や排水管の位置、コンセントへの電気配線など多くの作業が関わってきます。
ご自身が希望するメーカーとハウスメーカーとの間に立ち、打ち合わせを進めていくのは大変です。
また、うまく双方に伝える事ができていなかったことが原因で、電気配線の位置が違っていたり、床から排水管を立ち上げる位置が違っていたりすると大きな出費となりますので支給品にしないことをお勧め致します。
支給品におすすめのものは?
ここまで支給品にしないほうが良いものをまとめてきましたが、
支給品とされるには下記のような取付やすいものがおすすめです。
- ペーパーホルダー
- 鏡
- タオル掛け
- 傘掛け
- 玄関ポスト
取付やすいとは言え、日常生活の中で使用頻度が高いものもありますので実際に現場へ行き、現場監督と打ち合わせを行い取付場所を決めましょう!
私が実際に施主様から支給品としてお預かりしたものはこの記事にまとめてます。
まとめ
ここに挙げたものはひとたび不具合が起きると生活に支障がでるものばかりです。
もちろん、どのメーカーも不具合を起こさないよう努めています。
ですが、不具合を防げる可能性は100%とはいきません。
支給品とすると自己責任となる箇所もでてきますので思わぬ出費とならぬよう何を支給品とするか慎重に決めていきましょう。
以上、「【ハウスメーカー監督が語る】施主支給品にしないほうが良いもの3選」でした!