施主支給品ってなに?
注文住宅を計画されている方で聞いたことはあるけどどんなものなんだろう?
そのような疑問をお持ちの方に向けこの記事を書きました。
この記事を読んで頂くことで、
- 施主支給品ってこういうことね!
- メリットもあるけどデメリットもあるから注意しよう!
そう思って頂けますのでぜひご覧ください。
「施主支給品」とは
まず「施主(せしゅ)」とは注文住宅を建てる仕事を頼んだ方の事をいいます。
注文住宅を建てられる方のことですね。
その施主がどのようなものをつけるか検討、材料手配したものの事をいいます。
ハウスメーカーなどはその材料の取付のみを行います。
施主支給品としては、
- タオル掛け
- ペーパーホルダー
- 鏡
- 照明
- エアコン
- 食洗器
- 洗面台
など金額の大小問わずいろんな商品が施主支給品として取り入れてすまいづくりをされています。
なるほど!施主支給品って自分で取り付けるものを選べるんだ!
何か注意する事ってあるのかな?
そんな方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
https://genbakantoku-seitai.com/1-2/メリット
気に入ったアイテムを使える
これが一番のメリットです。
実際に新築工事の現場を担当していて支給品の取付の打ち合わせをしているときはお客様もテンションが上がってます。
自分が気に入って選んだ真鍮のペーパーホルダーやタオル掛け、照明器具などが実際に設置されるているのを見ると大変喜ばれます。
せっかくの注文住宅ですから気に入ったものを取付たいですよね。
それを実現できるのが施主支給品になります。
ハウスメーカーの設定品ではないものを使える
作り付けの洗面台や海外製の食洗器などはハウスメーカーの設定品でないものも多くあります。
ネットやInstagramで調べたら素敵なものがたくさんあるのに自分が依頼しているハウスメーカーで選ぶことができない!
そんな場合には施主支給品として取付を依頼されることも多くあります。
ですが、これらのものを支給品とする場合には注意点もありますのでこちらの記事も参考にされてください。
https://genbakantoku-seitai.com/2-2/デメリット
責任区分が不明確
例えばエアコンを支給品としたとします。
そうしますと、
エアコン・室外機本体:施主手配
取付工事:ハウスメーカー
となります。
そうするとなにか不具合が起きた時の責任が不明確となってしまいます。
ハウスメーカーの保証対象外
簡単に言いますと「自己責任になる」
ということです。
ハウスメーカーによっては設備機器の保証が5年以上あるメーカーも出てきています。
エアコンや食洗器・洗面台などを施主支給品としますとその保証の対象外となります。
設備機器のメーカーは保証期間を2年間と定めている会社が多いためその期間を過ぎてからは保証がなくなります。
住宅ローンに組み込めない
次は費用の面です。
支給品の種類によっては高額になるものもあります。(エアコン、洗面台など)
その費用は住宅ローンに組み込めず普段のお買い物と同様の扱いとなります。
引っ越し費用や新調される家具・家電や備品に加え追加で費用が掛かることになります。
ハウスメーカーが対応してくれるか分からない
ハウスメーカーによっては施主支給品を受け付けてくれないところもあります。
理由は上記に挙げた事への対応が大変なことと原因がはっきりしないこともあり修理費用などを負担しなければならないケースもあるためです。
施主支給品をお願いしたい場合は間取りの打ち合わせのタイミングなどの早い段階で申し出る事をおすすめします。
おすすめのアイテム
下記のような取付やすいアイテムがおすすめです。
- ペーパーホルダー
- 鏡
- タオル掛け
- 傘掛け
- 玄関ポスト
などです。
単純に”取りつけるだけ“のものがおすすめです。
なぜなら、デメリットに書いた責任区分が不明確になりにくいからです。
これらは製品の不具合が出にくいものばかりです。
例えばタオル掛けを支給品として壁から落ちてしまったら取付が悪いですよね?
このように原因が分かりやすいためです。
実際に私が施主様よりお預かりしたアイテムはこの記事で紹介してます。
おすすめできないアイテム
- エアコン
- 食洗器
- 洗面台
これらは施主支給品としておすすめできません。
理由はデメリットにあげた点に該当するからです。
詳しくはこの記事にまとめましたのでぜひご覧ください。
https://genbakantoku-seitai.com/2-2/まとめ
施主支給品がどういったものかお分かりいただけたのではないでしょうか。
ご覧いただいたようにデメリットもありますがメリットとしてあげた
「気に入ったアイテムを使える」
このメリットが一番だと思います。
気をつける点を考慮していいすまいつくりをされてください。
以上、「施主支給品とは?メリット・デメリットを解説!」でした。